【図書紹介】
工藤信夫著、『これからのキリスト教 一精神科医の視点』、21世紀ブックレット27、いのちのことば社、2005年発行
本書は、精神科医である工藤信夫氏が、自身の体験でもあるキリスト教信仰によって傷つく人々の多さに現在のキリスト教会に対して、精神科医として、キリスト者としての視点から、現在の教会の中にある信仰的な虐待の問題を明らかにするものです。その意味で、今の教会が本当の意味で教会であるために、教会が自分自身の信仰を今一度、神さまの御前において悔い改める、そうした機会を提供する数少ないキリスト教著書です。
本来福音は人を活かすものであるはずなのに、それが教会の中において人間を疎外するものになっている。
著者はその最後において、「福音が真に人々の心を照らすことを願って。」と締めくくられています。教会に行っている人も、また教会に行ったことのない人にもお勧めします。